ブックタイトルcool_presidents
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専務が行く【若手経営者に聴く】(株)ビッグ・タウン代表取締役社長大町浩一様今回は、東北・仙台で「東北みちのえき」をはじめ8店舗、今年6月には東京に9店舗目となる「たま膳」を経営されております、株式会社ビッグ・タウン大町社長にお話をうかがいます。よろしくお願いいたします。まず、飲食業に入られたきっかけを教えていただけますか。はい。大学一年生の時に、地元仙台のダイニングバーでアルバイトをしたのがきっかけです。私はすごく人見知りで、あまり人と上手く話せないなというところがありまして。飲食店に入れば、コミュニケーションが上手にとれるようになれるのではないかと思いました。出店していくにあたって、苦労した例または成功した例はありますか。21歳の時に、縁あってアルバイトをしていた店を経営するようになったのですが、最初はずっと現場に立ち、そこで寝泊まりしながら資金を貯めて、2店、3店舗と繋げていきました。大学の友人のツテで、求人にはほとんど苦労することはありませんでしたし、年齢も近い人が多く、一緒に頑張って成長していこうという雰囲気でした。4店舗目くらいまでは知り合い同士で店舗運営をしていましたが、更に店舗を増やしていく為には、このやり方に限界を感じました。そして、この会社をやっていく意義は何なのだろうと思い始めたのです。最初は単純にお金持ちになりたいというだけで店を始めたのですが、会社がある意味とか、社員全員が幸せになっていくには、どういう会社にしていくべきかと考えた時に、自分の生まれたルーツを大切にしていかなくては、と気づきました。そこで生まれたのが、「東北みちのえき」という業態だったのです。東北の美味しい食材や料理を、皆さんに知っていただくことに、会社の存在意義が生まれればいいなと思いました。それは震災よりあとですか。はい。震災をきっかけに地元をPRしていこうという使命感が生まれました。実際にやってみていかがですか。「東北みちのえき」は仙台駅前を中心に、1年半で3店舗出店しました。お客様はここにくれば東北の美味しいものが一度に楽しめるとあって、反応がいいですね。実際に住んでいても知らない名物が意外とあるもので、そういう新しい魅力の発見が自分自身のルーツを理解することにも役立っていると思います。経営にあたっての想い、理念など教えていただけますか。「感動、創造、すべての人が輝く企業へ」です。これは自分が大切にしている生き方からできた理念です。全員で幸せになろうという想いで始めた会社なので、物心両面でと考えると成長のスピード感を一番大事にしています。ただ、どうしても早め早めと進む分、中がおざなりになっている部分があるのも事実で、そこをどうしていくかが今後の課題にもなります。今後のビジョンをお聞かせいただけますか。東京と仙台、両方で多店舗化を目指していきながら、いずれは海外にも展開したいですね。「東北みちのえき」は一か所で東北6県の様々な美味しいものを楽しめる業態ですが、ゆくゆくはそこから派生させていければと思っています。最後に、大町社長が考える飲食とは。今や美味しいものを食べられるのは当たり前、ものも溢れかえっている状況での飲食業の存在意義とは付加価値ではないかと。僕が考える付加価値とは、感動する飲食店ということなのですが、美味しいものを食べられるだけでなく、更にそれを超越し感動が生まれる場所でなければいけないと思っています。そのためには、料理、オペレーション、一つ一つ磨き続けていく必要がありますね。大町社長ありがとうございました。柴健宏