ブックタイトルcool_presidents
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9専務が行く~若手経営者に聴く~(專務・以下專)楠元社長よろしくお願いします。まず、飲食に関わるようになったきっかけをお聞かせいただけますか。また、その頃のエピソソ?ドがあれば教えてください。(楠元社長・以下楠)はい。私は小さい頃から野球をやっていて、プロ野球選手を目指していました。しかし肩を壊してしまい、その夢をあきらめ、次に何をやりたいかという時に「居酒屋をやりたい」とすぐに思いました。その後、一度地元である千葉に戻ったのですが、東京で仕事を見つけてもらい、そこから様々な業種を経験しました。ただ、何をやっていても頭の中に「居酒屋をやりたい」という当初の気持ちがありましたね。本日は、岩手県宮古市の魚市場から直送された、新鮮な海の幸が味わえる三陸都市場WAをはじめ、現在3店舗を展開されている株式会社宮古の楠元社長にお話を伺います。(專)お店を出されてみて、成功したこと失敗したことはありますか。(楠)接客の面では、営業職を経験したことが役に立ちましたね。店としても、魚料理というよりも私のキャラクターを押していきました。それは良かった部分も悪かった部分もあったと思います。お客様には沢山来ていただいたのですが、魚料理を目当てに来てくださった方には、私の個性や主張が強すぎて失敗してしまった例もありました。料理人さんに対しても同じことで、料理で勝負がしたいのに私がいることによって、その料理が陰に隠れてしまったのですね。料理人さんの技術を活かせなかったのではという思いがあります。本店であるこの店を出してから2年後に、同業態で二店舗目を出したのですが、全然お客様が入らず失敗してしまいました。そういった反省を踏まえながら、今九年目になります。(專)何が原因だったのでしょうか。(楠)そこで感じたのは「人」ということでした。当時は、自分が店に立たないと営業できないのかと思いました。同じ料理を出せば、あとは大丈夫だろうと思っていましたが、甘かったですね。問題は人材教育など人に関わることだったのです。自分の想いがしっかり伝えられなかったのが原因のひとつでした。また、料理をする人、ホールを担当する人両方にきちんと軸がないとだめだと気付きました。(專)経営者である楠元社長の想いが伝わってこそ、成功に繋がるということですね。今後の展開についてはどのようにお考えですか。(楠)失敗も経験してきているので、次を出す前にまずは今の三店舗で強いチームを作ろうと考えています。売り上げが伸びて、増えた利益を今頑張っている社員にきちんと還元することが先ですね。そして人が、WAというブランドが育ち出店するタイミングがあれば、その先もと考えています。その中で独立したいというスタッフがいれば、応援していきたいなと思っています。もちろん残ってほしい気持ちはありますが、せっかくやると言っているのであれば、気持ちよく送り出してあげたいです。(專)今ある三店舗を強くしていく上で、大切にしている点はありますか。(楠)スタッフに対してですが、ここで働いてくれていることに感謝を伝えるようにしています。また私が常に思っているのは、お客様あっての商売なので、来ていただいた方には気持ちよくなって帰っていただきたいということですね。ですから皆には、「お客様に対して目と耳は常に敏感でいなさい」と言っています。お客様の気持ちよくなるポイントを見つけ、行動に移すことで「ありがとう」と言ってもらえるのが私たちの仕事ですから。熱い想いに溢れる楠元社長、これから三店舗のチチ?ムワワ?クの強化と地域一番畤店に向けて、更なるご活躍を応援しております。ありがとうございました。柴健宏やるからには資金が必要で、お金を貯めようと営業職に就いたのですが、そこで今の共同経営者と運命の出会いをしました。彼は漁師の息子で、彼を通して東北の魚を仕入れることができることになり、今の業態が決まったのです。その後、土木の仕事に携わり、二年間一生懸命資金を貯めました。その時の仕事場が偶然戸田でして、仕事終わりなど飲みに行っていたのですが、当時魚を出す店が周りに全然なくて。これは店を出せば絶対成功すると確信しましたね。その後資金も貯まり、店出するに至りました。