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概要

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11専務が行く~若手経営者に聴く~今回は、素材の鮮度にこだわった絶品もつ焼きを味わえる「もつ焼きまるちゃん」、「もつ焼きまるちゃんはなれ」を展開されている、遠井社長にお話を伺います。(専務・以下專)遠井社長よろしくお願いいたします。はじめに、なぜ飲食に携わるようになったのか、きっかけを教えていただけますか。(遠井・以下遠)きっかけは22歳の時に、いとこが経営している串焼き屋に行ったことです。それまで特に飲食に興味もなかったですし、その業界で働いたこともなかったのですが、お店でイキイキと働くいとこの姿を見て、自分もやりたいと心が決まりました。最初はいとこのお店で修行させてもらっていたのですが、甘えが出るからと、他に行くことを勧められ別のところで修行しました。(專)自分でお店を出そうとすぐに思ったのですか。(遠)そうですね。今私は34歳で、一店舗目の「もつ焼きまるちゃん」を始めて4年になりますが、30歳でお店を出そうと決めていました。また、周りに宣言することでやらなければならない状況にしました。実現するには資金が必要で、貯めるためにトラックの運転手もしつつ、焼き鳥屋で働いていましたね。(專)お店を始めるにあたり苦労した点はありましたか。柴健宏(遠)仕入れですね。最初は仕入れルートがわからず、扱いたい食材がある市場に行って、取引できないか直接頼むといったことをしたのですが、やはり断られたりしました。たまたまその市場に関係のある知り合いがいて、それから取引ができるようになり新鮮な物が手に入るようになりました。お店をオープンしてからは、宣伝や広告を打つといったことをしていなかったので、集客には最初苦労しました。そのうち口コミでお客様が新しいお客様を呼んでくれるようになり、今では全体の7割が常連さんです。(專)人材育成についてはいかがですか。(遠)お客様に対する心配りを忘れず、一人で来ても楽しめる雰囲気を作るようにと伝えています。また伝え方にも工夫をしています。若いスタッフは個人的に注意をすると落ち込んでしまう人もいるので、ラインなどSNSを上手く活用しています。あとは、一緒に飲みに行きますね。そういう時は、他のお店のいいところを吸収して欲しいという想いもあるので、若い人だけではいかないような、経験に繋がる他業態に連れて行くこともあります。自分がスタッフくらいの歳の時、先輩が連れて行ってくれた思い出があるので、私もそういった経験をスタッフにしてほしくて同じようにしています。(專)近々3店舗目もオープンされるとのことですが、経営していく上での、理念や大切にされていることはありますか。(遠)外で食事をする際に、美味しいのはもはや当たり前になっていると思います。また来たくなるお店というのは、美味しいだけでなく、笑顔やちょっとした心遣いがあるかというところではないでしょうか。実際、お客様はそういった点を見ていると思いますので、スタッフには笑顔でお客様を迎え、お見送りまで丁寧にすることを意識させています。そうすることの必要性を伝わりやすくするためにも、スタッフとのコミュニケーションを大切にし、そこでは私は、聞く側に回ります。「私はこうだ」と押し付けたくないのです。そうやって言われても、納得しなければ結局やらないと思いますし。(專)前からそういった考えだったのですか。(遠)昔は自分でこうと決めたら一直線になり、周りの声が聞こえない時もありました。しかし、ある時から色々な考えがあることを受け入れ、吸収したいと思うようになったのです。そう気付けたのも、飲食をやるきっかけとなったいとこの存在が大きいですね。今でも一番尊敬する人ですから。向上心があり、様々なものを柔軟に吸収しようとする姿が印象的でした。今後の展開が楽しみです。遠井社長、ありがとうございました。もつ焼きまるちゃん埼玉県さいたま市浦和区高砂1-8-11048‐822‐4682no.144