ブックタイトルcool_presidents
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12専務が行く~若手経営者に聴く~柴健宏今回は渋谷道玄坂で豊富なワインと本格タパスが人気の「シブヤバル209」と、創作エスニック料理が楽しめる「アジアンバル209」を展開されている、AGTK株式会社宮村社長にお話を伺います。(専務・以下專)宮村社長、よろしくお願いいたします。まず、飲食業界に入った経緯や体験をお聞かせいただけますか。(宮村・以下宮)きっかけは、自分の周りにお酒が飲めない友達が多かったので、そういう人でも飲めるお酒を作れるバーテンダーになりたいと思ったことです。それで、オープニングスタッフのバイト募集をしていた、恵比寿ZESTの門を叩いたのが飲食に携わる始まりでした。そこで働く諸先輩方のかっこいい姿に憧れ、刺激を受けましたね。プロ意識の高い方ばかりの集まりだったので、「ここにいれば自分が鍛えられるな」と思いました。そのような環境でしたから、尊敬できる方も周りにたくさんいました。今回アジアンバル209をオープンさせたのも、1店舗目の開店から5年以内に新店舗を出したいと思ったからで、その基準となったのは、やはり尊敬する先輩がそのような道を辿ったことに影響されたからなのです。私は長い期間グローバルダイニングに属していたのですが、その間店長やエリアマネージャーといった様々な経験をしました。そこで学んだのが、「挑戦する姿勢」「逃げないこと」でした。恥ずかしい思いをしたこともありましたが、歯を食いしばって留まるという方を選びました。結果早いうちに挫折を味わってよかったと今は思いますね。それにより反省も人一倍できましたし、本当に学ぶことが多かったです。(專)以前からそのように前向きな考え方だったのですか。(宮)そうですね。負けず嫌いな部分はバイト時代の師匠によって培われたと思います。(專)一店舗目を開かれた時の様子はいかがでしたか。(宮)最初はガラガラでしたので、ビラを配ったり、近隣のホテルにメニューを配ったりしました。歩いている外国人に声をかけて、お店のテラスに座って食事をしてもらい雰囲気作りをしたこともありましたよ。そのうち徐々に人が入るようになりましたね。(專)経営されてきた中で気を付けてきた点はありますか。(宮)接客では男性スタッフが男性のお客様を、女性スタッフは女性のお客様を喜ばせるように気を付けています。そういった接客は見ていても気持ちがいいと思いますので。また、町内会の行事にも参加するようにしています。店舗を貸してくださっている大家さんとしても、自分のビルから代表して、そういったことに参加していると良い印象を持っていただいているようで、この二店舗目の物件を得ることに繋がりました。(專)業態のコンセプトはどのように決められたのですか。(宮)一店舗目がスペインベースなので、二店舗目は全く違ったもの、アジアンにすることで使い分けを狙いました。実際にタイに行き、素晴らしいレストランにインスパイアされ、私共のシェフがフレンチをやっていたということもあって、コンセプトがアジアンフレンチに決まりました。今後更にメニューに反映させていく予定です。一店舗目と同じビルの二階にあるということもあり、比べられることもありますが、違いの良さをお客様にきちんと伝えられるようにしたいですね。(專)今後の展開はどのようにお考えですか。(宮)身の丈に合ったスピードで頑張りたいです。焦らず5店舗位の出店を目指します。目の届く範囲で出店したいので、夢はこの道玄坂小路商店街に様々なタイプの209ができることですね。(專)最後に宮村社長が大切にされている理念はありますか。(宮)スタッフ、業者さん、周りの人を含め、皆でハッピーになれればいいなと思っています。私たちの仕事は何ですかと聞かれたら、お客様から「ありがとう」をもらうことと、ミスしてしまったら素直にお客様に謝ることだとスタッフには伝えています。完璧にはなれないのだから、常に謙虚な姿勢を忘れないようにしたいですね。人を大切にし、自ら背中を見せるリーダーシップ、持ち前の明るさ、謙虚な心構え、素晴らしいと思いました。これからが益々楽しみです。宮村社長ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。アジアンバル209東京都渋谷区道玄坂2‐28‐1椎津ビル2F03ー6452ー5293