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イタリアワイナリー研修9月26日から10月1日まで、アブルッツォ州のコッレフリージオへ、ワイナリー研修へ行ってきました。先代の意思を引き継いだ若き二人(アメデオさんとアントニオさん)が始めたワイナリーは、まだ2006年創業と、比較的新しいワイナリーです。豊かな大自然の中にある最新設備のワイナリーと、彼らの情熱から作られるコッレフリージオのワインは、とてもクオリティが高く、今世界中でとても注目されているワイナリーの一つです。コッレフリージオの美味しさのポイント1.最高の自然環境コッレフリージオがあるフリーザ丘陵地は、東にアドリア海、西にアペニン山脈の3000m級のマイエッラ山の中間にあり、海と山の両方の影響を受け、寒暖の差や風が通りやすい複雑な地形です。またこの地域は谷や丘がとても多い地域で、様々な土壌が混在しています。地元民である二人は、代々受け継いで来た地の利を活かし、その土壌に合った品種を植えることで、鍛え抜かれた最高のポテンシャルを持った葡萄を造りだしています。2.ビオロジックと葡萄栽培のこだわり創業当初から無農薬にこだわり、ビオの認証を取得。太陽・雨などの自然条件と、畑や葡萄の地理上の環境面の適合性を考え、出来る限り自然に配慮した有機栽培法を取っています。それは代々受け継いで来た土地や葡萄に敬意を払うことと、愛する家族や友人に体に良いものを飲んでもらいたいという二人の譲れない哲学がありました。日差しの強いアブルッツォでは、太陽光から葡萄を守る棚仕立てが主流で、特にモンテプルチャーノは、収穫をぎりぎりまで待つことで、糖度の高い葡萄が収穫出来るそうです。また同じモンテプルチャーノでも、樹齢70年の樹と若い樹では、葉の量や付き方、葡萄の甘さが全く違いました。少し歩くと、土壌の質が小石混じりの土壌から、濃い土色のみずみずしい土壌に変わったりと、様々なテロワールがあることに気づきました。その土地に合った葡萄の適性を考え、葡萄ごとの健康状態を無農薬で管理して行くことの大変さを痛感しました。収穫は、毎年家族総出のイベントだそうで、全て手摘みです。3.最新の醸造施設良い葡萄を収穫した後、2006年に導入した自慢の最新設備でワインを造ります。特に温度管理は徹底していました。低温でのクリオ・マセラシオンを行い、そこから1つ1つ厳しく温度管理されたタンクで発酵します。醸造責任者のアメデオさん→経営責任者のアントニオさん無農薬なので、足元には雑草がとても自然な状態で生えていました。草刈は年に2回行っているそうです。この時は沢山の昆虫や、ヘビも発見しました!バリックはフランス産の新樽を使用。白ワインは、2年目のほうが味に丸みが出るそうで2回使います。代々受け継いで来た土地や自然に敬意を払い、家族や友人をとても大切にされているお二人の優しいお人柄が、本当にとても伝わって来たワイン研修でした。そして、ワイン造りへのこだわりがそのまま味わいとなって表現されています。特にこだわってらっしゃる、オーガニック栽培のモンテプルチャーノとトレッビアーノは、他社のワインには決して引けを取りません。ぜひ、お試しください!今回このような経験をさせてくださったコッレフリージオ様と、研修を企画してくださったフードライナー様に感謝申し上げます。北爪正明トレビアーノダブルッツォDOC(白)12モンテプルチャーノダブルッツォDOC(赤)